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No.43110の一覧
[0] ディス・パーダ ー因果応報の戒律ー[のんど](2024/11/07 15:03)
[1] あの日、みたもの[のんど](2025/01/09 13:31)
[2] 世界は未知領域[のんど](2025/01/09 13:31)
[3] 理に触れざる手[のんど](2025/01/09 13:31)
[4] 決断と日々[のんど](2025/01/09 13:32)
[5] 襲撃[のんど](2022/07/04 22:12)
[6] 残酷な灯り[のんど](2022/07/12 01:48)
[7] 偽りの追跡者[のんど](2022/07/12 18:21)
[8] 侵攻の兆し[のんど](2022/07/19 19:49)
[9] ヌレイ[のんど](2022/07/19 23:04)
[10] 部隊との会合[のんど](2022/07/25 20:58)
[11] 補給ルート[のんど](2022/07/26 22:04)
[12] なれ果『ネクローシス』[のんど](2024/11/07 15:32)
[13] なれ果『ネクローシス』②[のんど](2022/08/16 21:26)
[14] 休憩[のんど](2022/08/22 22:41)
[15] レジオン帝国『ブリュッケン』[のんど](2022/09/12 20:07)
[16] アルフォール&セドリック[のんど](2023/12/11 04:43)
[17] 諸刃の力[のんど](2023/02/20 13:00)
[18] いにしえの呪縛[のんど](2023/02/20 15:10)
[19] 瀟洒なカフェテリア[のんど](2023/05/01 20:14)
[20] 目に映る偽りの安寧[のんとみれにあ](2023/11/28 18:10)
[21] 一人の考古学者として[のんとみれにあ](2023/11/28 18:16)
[23] セラフィール『人類史上世界最強のディスパーダ』[のんとみれにあ](2023/11/28 18:19)
[24] 第23話 独立機動部隊総会議[のんど](2023/11/29 18:16)
[25] 中尉の決断[のんど](2023/12/02 20:16)
[26] 特異。[のんど](2023/12/12 06:20)
[27] ツァイトベルンの麓[のんとみれにあ](2024/04/15 22:20)
[28] ツァイトベルン時計台の戦い[のんとみれにあ](2024/11/07 15:05)
[29] ツァイトベルン時計台の戦い②[のんど](2024/11/07 15:06)
[30] レジスタンス[のんど](2024/11/07 15:06)
[31] 抵抗の枢軍者[のんど](2024/11/07 15:07)
[32] 帝国へ向かう灰色[のんど](2024/11/07 15:08)
[33] 帝国へ向かう灰色②[のんど](2024/11/07 15:08)
[34] レフティアの倫理[のんど](2024/11/07 15:11)
[35] 再会の時を望んで[のんど](2024/11/07 15:11)
[37] 枢騎士評議会①[のんど](2024/11/07 15:13)
[38] 枢騎士評議会②[のんど](2024/11/07 15:14)
[39] 枢騎士評議会③[のんど](2024/11/07 15:14)
[40] 特異性[のんとみれにあ](2023/11/28 18:13)
[42] 不死性[のんど](2024/11/07 15:17)
[43] 不死性②[のんど](2024/11/07 15:18)
[44] 早すぎる再会[のんど](2024/11/07 15:19)
[45] ダグネスの小さな反逆心[のんど](2024/11/07 15:19)
[46] 力の自覚[のんど](2024/11/07 15:20)
[47] 力の自覚②[のんど](2024/11/07 15:20)
[48] 力の自覚③[のんど](2024/11/07 15:21)
[49] 力の自覚④[のんど](2024/11/07 15:21)
[50] 力の自覚⑤[のんど](2024/11/07 15:22)
[51] 力の自覚⑥[のんど](2024/11/07 15:22)
[52] 枢騎を滅する計画[のんど](2024/11/07 15:23)
[53] 世界に愛されている[のんど](2024/11/07 15:23)
[54] アンバラル第三共和国軍[のんど](2024/11/07 15:24)
[55] クロナの失脚[のんど](2024/11/07 15:24)
[56] アンビュランス要塞撃滅作戦第一段階[のんど](2024/11/07 15:25)
[57] アンビュランス要塞撃滅作戦第二段階『総攻撃』第三段階『残党掃討作戦』[のんど](2024/11/07 15:26)
[58] 黒滅の四騎士[のんど](2024/11/07 15:26)
[59] 第九の人外終局者[のんど](2024/11/07 15:27)
[60] アンバラル第三共和国の襲来[のんど](2024/11/07 15:28)
[61] 共和国イニシエーター協会最高意思決定機関デュナミス評議会[のんど](2024/11/07 15:28)
[62] 決戦。[のんど](2024/11/07 15:30)
[82] 『人外終局』[のんど](2025/01/09 13:33)
[84] 『楽園』[のんとみれにあ](2025/02/02 19:52)
[85] 『楽園』②[のんとみれにあ](2026/02/18 16:11)
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[43110] 再会の時を望んで
Name: のんど◆2901f8c9 ID:00bef74a 前を表示する / 次を表示する
Date: 2024/11/07 15:11
「……?今なんか爆発音みたいなの聞こえませんでしたか?なんかこう……、近くで機体が撃墜されるような……」

 ミル中尉は激しく揺れる機体の中で、屈む姿勢を取りながら外に耳を傾けていた。

「……あーん?荷物が擦れた音だろうん」

 それに応えた大男のブルズアイは、機体の後方で発進した戦闘機が爆炎を撒き散らしながら墜落していく姿を横目で眺めながら、安堵した様子でそう答えた。

「んー?近くで領空侵犯でもあったのでしょうか」

「……がっはっは!もしかしたらそのまま戦闘機の一機や二機くらい俺達のこと追っかけて来てるかもしれねぇなぁ!!!」

 ブルズアイは冗談交じりの口調で言うと、大声の笑い声を機内に鳴り響かせた。

「え、縁起でもないことを……」

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 ミル中尉とレフティアを乗せた民間軍事会社センチュリオン・ミリタリアの輸送機は、無事に帝国への旅路へとついた。
 この輸送機の目的地は、帝国首都ブリュッケンにある多国籍企業オート・パラダイム社が管轄する空港である。

 オート・パラダイム社とは国を股にかける多国籍企業の製薬会社であるが、その技術力の高さから製薬に留まらず、ありとあらゆるIT製品の生産・開発も行う一流の国際大企業だ。

 センチュリオン・ミリタリアとも提携を取っており、国家間を超える医療物資等の物流はセンチュリオン・ミリタリアの持つ最大の側面、条約によって確立された特別非戦闘指定部隊【永計字輸送大隊】を利用している。
 人道支援を主目的とするこの部隊は、条約に加盟しているあらゆる国軍からの干渉を受けることなく、またその活動が保証されている。

 ーーーーーーーーーーーーーーーーー

(ちょっと、ちょっとだけやりすぎ。だった......かもしれないわね......)

 レフティアは第七セクターで自ら繰り広げた惨劇を思い返していた。

(私が殺害した国境警備隊十四名、計画の邪魔者とはいえど、同じ国に住まう戦友達である事には変わりない、余りに残酷すぎるやり方だったのではないかと。
 きっと彼女、ミルちゃんはそう思っているのでしょうね、でもそれは……とても甘い考え方なのよ。
 不老の肉体を持つ多くのディスパーダにとって、その価値観とはあまりにも剥離している。
 例えば、今まで敵に情けをかけて息の根を止めてこなかったとする、そしたらどう?人の寿命で計り知れない多くの人間が恨みつらみを募らせ、ある一つの執念をもった群衆が誕生する。
 その連鎖が、余りにも長い時を生きるディスパーダにとっては、それはとても恐ろしいものなのよ。私は百年以上前にそれを痛感した、あれ程おぞましい出来事はなかった。力を持たない愚かな群衆が、圧倒的力量差のある敵に向かって突っ込んでくるなんて、それこそ地獄よ。だって、その地獄を作りあげるのは強者としての私自身なのだから。儚き人間を憂い、弱き者を救うために戦っていたはずが、なぜ弱き者をまた大勢殺さなければならないのか。……そんなのは二度と御免なのよ)

 レフティアは離陸してからしばらく、ミル中尉から離れて地べたに座っていたが、ようやくと重い腰を上げ、ミル中尉の方へと静かに足を運ばせた。
 近づいてくるレフティアに、ミル中尉は緊張を隠さずにはいられず、思わず顔を両腕で集めた膝にうずくまらせた。
 パイロット室から離れ、ミル中尉の傍にいたブルズアイは、それを見ると空気を察するようにその場から離れた。

「ねぇ、ミルちゃん。怒ってるの......?」

「どうでしょう、レフティアさんなら分かるんじゃないですか?私の内心のことなんて」

 ミル中尉はその気もないのに、つい嫌気な態度を取る。それは自己正義と背反する結果からなのかは本人も理解してはいなかった。

「ふふっ、そうねぇー。んー、どうやらちょっと嫌われちゃったみたいね。まぁ当然よね、ミルちゃんは何も悪くないもの。すべてはこんなやり方しか知らない、無力なわたしのせい、よね」

「そっ、そんなことは......」

 いつも活気なレフティアが見せる涼しげな態度にミル中尉は思わず戸惑いを露わにする。レフティアがミル中尉の傍に座り、しばらく間を空けるとミル中尉は口を先に開いた。

「あっ、あの。レフティアさんの事が嫌いになったとか、多分そういう事じゃないと思うんです」

 口を開いたミル中尉を、レフティアは何を言われても動じないような儚い眼差しで見つめていた。

「なんというか、その。怖かったんです、多分。私はレフティアさんの過去の事なんて殆ど知らないし、今までレフティアさんが乗り越えてきた試練など私の知るところでないとも思います。
 だからきっとそこには、今までレフティアさんが歩んできたキャリアが、その卓越した価値観を作っているんですよね。
 尊敬します......、私はどうあっても情けをかけてしまうと思いますし、そういう意味では全てレフティアさんが合理的だと思います......」

「あらあら!……何を言われるのかと思いきや、随分大層な言いこなしをしたものねぇ。ふふっ、ミルちゃんが言うほど私は崇高な考え方を持っているわけではないのよ、なんというか。教訓というべきかしらね、私だって怖いのよ人間がね。時にかけた情けが味方を殺す因子になる事もある。私はただそれが本当に嫌だった。ほんとそれだけよ」

「そう、ですか......」

「そうよ」

 レフティアは薄暗い輸送機の貨物室で、ミル中尉にライトアップで照らされた怪しげな微笑みを贈った。

 ―――――――――――――――――――――――――――――

 離陸から数時間後。

「―――当機はまもなく国境線を越えて帝国領空に侵入、約一時間後にはブリュッケンのオート・パラダイム社の空港に着陸します。お二方スタンバイをお願いします」

 突如流れた機内アナウンスを聞き、この機体が、もう帝国のすぐそばまで来ていることをミル中尉は知ると、ある素朴な疑問が思い浮かぶ。

「ところでレフティアさん、帝国に向かってここまで来ているのはいいんですけど、空港に着いたとしてそこからどうやって空港の外に出るんです?いくら条約に保護されている機体とは言っても、さすがに厳重な生体情報の検査は免れないと思いますよ?」

 レフティアはその疑問に対して、きょとんとした表情でミル中尉の方を向く。

「え、そんなの決まってるじゃないの」

 レフティアはおもむろに予め輸送機に仕込んでいたと思われるバッグからゴーグルを二つ取り出した。

「え、そっ、そんなまさか。あ、ありえない!そんなありえない!!!レフティアさん!!!なんですかそれはっ!もしかしてそれって......!?」

「何って、これからエアボーンするんだけど?」

 ミル中尉はその言葉を聞くと、深く絶望したのか泣くように膝を崩した。

「きーてないですよー!そんなのぉー!!!」

 ―――――――――――――――――――――――

 帝国の地より遥か上空の空で、輸送機のハッチが大音量のブザーを大気に響かせながら徐々に開き始めていく。
 隙間から流れ込む大気が、ベルトで強固に固定されている貨物を激しく揺らす。

「じゃあそろそろ行くわよーミルちゃんー?大丈夫だって私も何回か飛んでるし、それに結構たのしいわよ?」

 そう言って彼女は振り返ると、ミル中尉はレフティアの背後で酷く震えながら、何やら泣き喚いていた。

「いやホント勘弁ですマジでマジでマジでしぬしぬしぬぅホントヤバいですって―――」

 手すりに掴みながらそれを見ていたブルズアイは、思わず大声で笑いあげる。

「がっはっは!最後まで面白れぇー嬢ちゃんたちだなぁおい!さぁいったいった、あんま長いしてっと帝国軍の奴らに気づかれんぞー?」

 ブルズアイは、レフティアとミル中尉達に向けて大きく手を振っていた。

「あらぁごめんさいね、もう行くわ。短い間だったけどあなた達には世話になったわ。こんな無茶振りに付き合ってくれてありがとうねー!上司さんにもそう伝えといてねぇー!それじゃあまた、我々に因果の巡りがあらんことを!」

 その言葉を最後に、ついにレフティアはミル中尉の手を取ると、遥か上空の輸送機から同時に飛び降りた。
 その瞬間、ミル中尉のゴーグルの中にはありとあらゆる液体で溢れかえっていた事は、レフティアとミル中尉だけの秘密となった。











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